2018-01-01から1年間の記事一覧

性格は、人がどんなふうにこの世界に向き合うかという方法 ~『性格はいかに選択されるのか』 アドラー心理学

「私は生まれつき、こんな性格だから」 「短気なのは父親の血を受け継いでいるからだ」 「子どものときのあの出来事が原因で、私の性格はこうなった」 「ネクラ、ネアカ」 自分や他者の性格、あるいは自身が困難にぶつかったとき、このようなことを考えたり…

サドルのはなし ~フィジークのスパインコンセプトって?

3年ほど前、サドル沼にはまっていた。 覚えているだけでも、その数、10種類。 もともと写真一番左のアリオネを4年ほど使っていたが、擦れによる肌の痛みが頻繁に生じていたので、別のものを探し始めたのが沼にはまったきっかけだった。 フィジークのスパイン…

文明は人間を幸福にしたのか ~『サピエンス全史』

サピエンス全史 ユヴァル・ノア・ハラリ 柴田裕之 訳 2014年に出版、2016年に日本語訳が出て、世界的ベストセラーになっている本書。 内容としては、「認知革命」、「農業革命」、「科学革命」が3本の柱となっている。 全体的に、これまでの認識を覆させら…

SUPERfeet(スーパーフィート)カーボン インプレ

8月にS-WORKS7のインプレを書いたが、S-WORKSの購入とほぼ同時期にSUPERfeetのインソールを導入していたので、約半年使用してのインプレ。 私が使用しているのは、「CARBON(カーボン)」というもの。 インソールの機能などはメーカーやその他のサイトで解…

【小説】蜜蜂と遠雷 世界は音楽であふれている

蜜蜂と遠雷 恩田陸 小説に夢中になり、その世界に引き込まれているとき、文字を読んでいる感覚がなくなっていき、 人物や景色を眺めているような感覚になることがある。 この小説は、それに加えて、「音楽」が流れてきた。 物語の舞台は、3年ごとに開催され…

S-WORKS 7 インプレ  快適なのにしっかりホールド

S-Works 7 シューズを新調した。 2ヵ月ほど使用したので、現時点でのインプレを書いてみる。 軽い アッパーがいい感じ 踵の固定力がちょうどよい BOAダイヤルがよい インソールは物足りなかった まとめ 軽い まずは重量(サイズは42.5)。 左右とも230…

2018年7月トレーニングまとめ

走行距離:559.28km 走行時間:21h7m 獲得標高:4,315m 消費エネルギー:10,494kj 今月は8日の屋我地ロードレースで落車に巻き込まれてしまった。 肩を強打し、肩鎖関節を亜脱臼。 怪我の影響と、モチベーションが下がり気味だったこともあり、練習量は落…

瞑想(マインドフルネス)を脳科学から知る

世界のエリートがやっている 最高の休息法 久賀谷 亮 瞑想やマインドフルネスと聞くと、スピリチュアルな印象を持つ方もいるかもしれない。 この本は、イェール大学で脳科学の研究者として実績を積んだ後、アメリカで精神科医として働いている日本人医師が、…

2018年6月トレーニングまとめ

走行距離:724km 走行時間:26h2m 獲得標高:4,285m 消費エネルギー:13,275kj なんというか、全くコンディションが上がってない。 練習会でもよく千切れる。 Golden Cheetahの有酸素領域のグラフ、ここ3か月の状態だが、ほぼ横ばいというか、 最後は落ち…

なぜほめてはいけないのか。アドラー心理学の自立、愛とは。

以前勇気二部作ということで記事を書いたが、理解不足、消化不足で中途半端な内容になっていたので、「なぜほめてはいけないのか」を中心に、「幸せになる勇気」の後半部分を織り交ぜながら、自分なりのまとめをしてみる。この本の後半部分ではフロムの「愛…

映画・インサイドヘッド 悲しみを否定しないで

インサイドヘッド 職場の同僚に、「ダークサイドに堕ちそう」と言ったら、これを観なさいと言われて観た一本。 原題は「INSIDE OUT」 あらすじ 喜びが悲しみに変わってしまう 悲しみを受け入れること 感情を否定してはいけない まとめ あらすじ 1…

映画・ギフテッド 教育に必要な本物の愛

gifted・ギフテッド 劇場公開時に観たかったけど、なかなか行けず、最近レンタル開始されて、ようやく観れたーって感じなので、忘れないうちに感想などを書いてみた。 あらすじ 教育とは? 愛のかたち ところどころで名言が まとめ あらすじ 生まれて間もな…

疲れにくい体、疲れても回復しやすい体、疲れを溜め込まない体になるためには

スタンフォード式 疲れない体 山田 知生 今週は疲れが溜まり体調不良だった。 疲れが溜まると頭も体もキレがなくなり、ストレスが溜まる。 ストレスは疲れをさらに蓄積し、悪循環におちいる。 気づいた時には、ちょっと休息したぐらいではまったく疲れがとれ…

2018年5月トレーニングまとめ

走行距離:1,007km 走行時間:35h9m 獲得標高:7,536m 消費エネルギー:18,680kj 最近思ったことというか、再認識したこと。 ポジションとかフォームだとか、フィッティング的なことだけど、 機材を身体に合わせようとしても限界がある。 身体の使い方も少…

スポーツ栄養学をメカニズムから知る

スポーツ栄養学 寺田新 この本は、スポーツにおいて「回復やパフォーマンスの向上にはこういう食事をとるべき」というような直接的な内容ではなく、「なぜそのように摂取すると効果的なのか?」というメカニズムを細胞レベル、分子レベルで解説することを目…

不滅の遺伝子

利己的な遺伝子 リチャード ドーキンス リチャード・ドーキンスはイギリスの進化生物学者、動物行動学者。 この本の初版の出版は1976年。今回読んだものは40周年記念版。 この本の内容を一言で説明すれば、 「すべての生物は、遺伝子を運ぶための生存…

OGK Kabuto FLAIR L/XLの重さ&インプレ!

OGK Kabuto FLAIR(フレアー) 4年ぶりにヘルメットを新調した。 これまでは、同じOGKのKOOFU。 OGK Kabuto FLAIR(フレアー) 重さは? 1ヵ月使用してのインプレ 1.軽い、首の負担軽減。 2.前傾を深くとったときに前方を見やすい 3.結構涼しい 4.…

2018年4月トレーニングまとめ

2018年4月 走行距離:763.09km(̠-35.3km) 走行時間:27h10m(-4h36m) 獲得標高:4,976.6m(-784.9m) 消費エネルギー:14,955kj(-704kj) ※()は前月比 今月から上げていこうと考えていたが、仕事が忙しく、毎日ぐったり。 朝起きられないので平日の…

黒澤明の「生きる」

生きる 黒澤明 初めて黒澤映画をちゃんと観た。 タイトルは重いが、テンポ、雰囲気は意外に軽い、というかコメディに近い部分もある。 「生きる」ことは何かを主題に、人生の喜怒哀楽、美しさ、人間の滑稽さ、可笑しさが絶妙なバランスで表現されている。 主…

愛の技術 ~愛するということ

愛するということ エーリッヒ・フロム エーリッヒ・フロム(1900.3.23~1980.3.18)はドイツの社会心理学、精神分析、哲学の研究者。 代表作にファシズムの心理学的起源を明らかにした「自由への逃走」がある。 そのフロムが1956年に書いた本。原題は「T…

3月トレーニングまとめ

2018年3月 走行距離:798.39km 走行時間:31h46m 獲得標高:5,761.5m 消費エネルギー:15,659kj 2月はかなり練習さぼってたので、なんとか火をつけようとした。 一応着火したけど、消えそう(笑) しかも、最終週に胃腸炎になってしまった。 仕事も忙しいし…

ヒトはなぜ病気になるのか その2

「病の起源 がんと脳卒中」 NHK取材班 ちょっと前に「ヒトはなぜ病気になるのか」というタイトルでうつ病と心臓病についてブログを書いた。今回はがんと脳卒中の本。 病気の根源にある発症の秘密は、人類あるいは生物の歴史・進化の極めて深い世界にあるとい…

わからないと思って付き合う

人を理解することは難しい。 そもそも、自分自身のことさえ理解しているかわからないのに、 他者のことを理解するのはとても困難なことだと思う。 上の写真は沖縄タイムスで毎週月曜に連載されている「うちの火星人」。 家族6人のうち、父を除いて、母と子…

思いやることも、思いやられることも、縦の関係に繋がる

アドラー心理学入門 岸見一郎 「嫌われる勇気」「幸せになる勇気」の著者がアドラー心理学がブームになる前の、1999年に書いた本。 上の勇気二部作は哲学者と若者の対話を通してアドラー心理学を理解していく形式になっていたため、普通の解説的なものを読ん…

沈黙 ~信仰、神とはなにか

「沈黙」 原作 遠藤周作 映画監督 マーティン・スコセッシ 今回は、まず映画を観て、次に小説を読んだ。 映画の「関ヶ原」は少し残念だったが、今回の「沈黙」は凄い映画だった。 小説を読んだのは、映画では読み取れない何かがあるのかを確認するのと、世界…

2月トレーニングまとめ

走行距離:545.15km 走行時間:19h50m 獲得標高:3791.1m 消費エネルギー:10836.2kj かなり乗ってない。 そろそろちゃんと練習しないと・・・(^^; JBCFおきなわロードレース 2日目 E3 ちょっとだけ観戦。 みんな頑張っいて、いい刺激になった。がんば…

勇気二部作

「嫌われる勇気」 「幸せになる勇気」 岸見一郎 古賀史健 トラウマは存在しない。あなたの不幸はあなた自身が「選んだ」もの。 すべての悩みは対人関係である。すべての喜びもまた、対人関係の喜びである。 アドラー心理学の本。青い本が先に出て、赤い本は…

次期権力者をめぐる人間模様

「関ケ原」 司馬遼太郎 太閤秀吉亡き後、天下簒奪に向けて周到に謀略をめぐらす家康。太閤の遺命に従い、豊臣家の安泰を守ろうとする三成。その周りで、次期権力者は家康であるとみていち早くすり寄る者、東西どちらにつくのが得策か様子見する者、さらには…

ヒトはなぜ病気になるのか

「病の起源 うつ病と心臓病」 NHK取材班 「ヒトはなぜ病気になるのか」 病気の根源にある発症の秘密は、人類あるいは生物の歴史・進化の極めて深い世界にある。 2013年に放送されたNHKスペシャル「病の起源」、4回シリーズのうち、「うつ病」と「心臓病…

アルケミスト ~前に進む勇気

「アルケミスト」 パウロ・コエーリョ著 自分はどこからきて、今どこにいて、これからどこに行くべきか(どう生きるべきか)を考えるきっかけを与えてくれる小説。 1988年に出版され、全世界で1000万部を超えているそうだ。 アマゾンのレビューも438件と…