人生とは時間の投資である

時間を使いこなせば人生は思い通り

神時間力

星渉

 

普段だったら手を出さないようなタイトルだが、ここのところ時間の使い方が下手だと感じていて(ブログも書けず)、どうにかしなければと感じているところで目に留まった本。いい意味で裏切られた。

 

本書は冒頭で、仕事やプライベートに忙しい現代人は、タイムマネジメント、時間術、タスク管理、効率化、そんなことばかり考えているが、『人生の時間とは自分の命の残り時間』だというそもそもの本質がわかっていないと指摘する。

 

時間効率を追求するのがうまい時間の使い方だとすれば、現代人は命の時間をただ大量のタスクをこなすために使っていることになるのだ。

 

本書では、人生とは時間の投資である、という。

時間を投資資金に例え、24時間という限られた時間を何かに投資していると考えるだけで感覚が変わるというものだ。

 

どんな人間にも人生の残された時間は決まっている。

人生から得たい結果は何か、残された時間を使って何を得たいか。

何を得たいかが明確になれば、時間の使い方が明確になる

得たくもないもののために使っている時間はない。

 

そんなこと言っても、毎日忙しくて、今何を得たいか考える時間がない、というなら、自分の人生の時間で何を得たいのか考えるより、目の前の仕事や家事をこなし続けることが今の自分に大切なのか考えてみると良いだろう。

自分が時間を投資して、得たい結果は何なのかを決めない限り、毎日の24時間の投資は「目の前のやらないといけないこと」や「娯楽」のみに流れていってしまう。

 

どのようにすればいいかも具体例とともに示されている。

時間もお金と同じで、大切な何かに使うなら、先に確保する

お金を貯める時に、給料日から一定額を定期や財形貯蓄するのと、1ヶ月やりくりして残ったお金を貯める場合に、確実にお金を貯められるのが前者になる方が多いだろう。

時間の場合なら、翌週の金曜が締め切りの仕事があった場合、「来週中に資料を作る」という目標を立てがちだが、そうではなく、「来週水曜の14時から16時に資料を作る」というように、いつやるかを設定する

時間を先に確保するのだ。

 

そのほか、優先順位の決め方(得たいものの見極め)、完璧主義やスマホの問題、マルチタスクは存在しない(タスクスイッチングの回数を減らす)など、実際に限られた時間を自分が得たいものに投資するための方法が示されていて参考になる。

 

まずは、締め切り設定ではなく、いつやるか設定に切り替えるところから始めてみようかな。