読書-アドラー心理学

人は誰でも幸福になることができる。そのために必要なのが共同体感覚。 ~アドラー心理学 その4

アドラー心理学の概要その4。 その1では、人は誰もが同じ世界に生きているのではなく、自分が意味づけした世界に生きていること、過去の出来事で現在の状況をすべて説明することはできず、そこには隠された目的があることなどを書いた。 その2の内容は、…

悩みの源泉は対人関係にあるが、生きる喜びや幸せもまた、対人関係にある ~アドラー心理学 その3

前回は、人間を動かす原動力になっている「劣等感」や「優越性の追求」について書いた。これらがあるからこそ、人は今よりも優れた存在になろうと課題に立ち向かったり、努力したりする。しかし、それが強すぎると逆に課題から遠ざかろうとする。 前回の記事…

人それぞれ一歩ずつ前へ進む 「劣等感」と「優越性の追求」 ~アドラー心理学 その2

前回は、「意味づけを変えれば、過去、今、未来が変わる」と題して、目的論やライフスタイルについて紹介した。 今回は、人間を動かす原動力となっている「劣等感」と「優越性の追求」について書く。 優越性の追求は人間の普遍的な欲求 見かけの因果律と劣等…

意味づけを変えれば、過去、今、未来が変わる ~アドラー心理学 その1

前回の性格に関する記事を受けて、勇気づけに関する記事を予定していたが、ここで一旦、自分自身の思考の整理の意味も含めて、4~5回に分けてアドラー心理学の概要をまとめてみることにした。 Eテレ「100分de名著」で過去に放送された「人生の意味の心理…

性格は、人がどんなふうにこの世界に向き合うかという方法 ~『性格はいかに選択されるのか』 アドラー心理学

「私は生まれつき、こんな性格だから」 「短気なのは父親の血を受け継いでいるからだ」 「子どものときのあの出来事が原因で、私の性格はこうなった」 「ネクラ、ネアカ」 自分や他者の性格、あるいは自身が困難にぶつかったとき、このようなことを考えたり…

なぜほめてはいけないのか。アドラー心理学の自立、愛とは。

以前勇気二部作ということで記事を書いたが、理解不足、消化不足で中途半端な内容になっていたので、「なぜほめてはいけないのか」を中心に、「幸せになる勇気」の後半部分を織り交ぜながら、自分なりのまとめをしてみる。この本の後半部分ではフロムの「愛…

わからないと思って付き合う

人を理解することは難しい。 そもそも、自分自身のことさえ理解しているかわからないのに、 他者のことを理解するのはとても困難なことだと思う。 上の写真は沖縄タイムスで毎週月曜に連載されている「うちの火星人」。 家族6人のうち、父を除いて、母と子…

思いやることも、思いやられることも、縦の関係に繋がる

アドラー心理学入門 岸見一郎 「嫌われる勇気」「幸せになる勇気」の著者がアドラー心理学がブームになる前の、1999年に書いた本。 上の勇気二部作は哲学者と若者の対話を通してアドラー心理学を理解していく形式になっていたため、普通の解説的なものを読ん…

勇気二部作

「嫌われる勇気」 「幸せになる勇気」 岸見一郎 古賀史健 トラウマは存在しない。あなたの不幸はあなた自身が「選んだ」もの。 すべての悩みは対人関係である。すべての喜びもまた、対人関係の喜びである。 アドラー心理学の本。青い本が先に出て、赤い本は…