ぐっすり眠る習慣
白濱龍太郎
このブログ開設初期の頃に「スタンフォード式最高の睡眠」についてレビューを書いた。
その中で、睡眠の質を高めるには眠り初めの最初の90分が重要であり、最初の90分で眠ることができれば、最高の睡眠が取れる、という内容が頭に強く残っていた。
しかし、その部分の印象が私の中で強過ぎたかもしれない。
睡眠導入時のことだけを考え過ぎて、量のことを考えることができていなかった。
本書は、睡眠不足による睡眠負債を溜めないために、「睡眠ファースト」という考えを提唱している。
睡眠負債を蓄積しないために提案したいのが、「睡眠ファースト」という考え方です。多くの人は、睡眠以外のことを中心にスケジュールを立て、睡眠時間は「調整代」のようにしています。しかし睡眠ファーストは、それを逆転させ、1日のスケジュールで最初に睡眠時間を決め、そこからほかのスケジュールをつくるという考え方です。
p.67
睡眠には、レム睡眠とノンレム睡眠というふたつの状態があります。レム睡眠は眠りが浅く、身体は休んでいるけれど脳は働いている状態のこと。そしてノンレム睡眠は眠りが深く、身体と脳の両方が休んでいる状態。ノンレム睡眠のなかでもとくに深い眠りを、深睡眠や徐波睡眠といいました。このうち、身体の疲労回復効果が大きいのは、身体と脳の両方が休むノンレム睡眠のほう。たとえ短時間であっても、しっかり深睡眠がとれているならば、身体の疲労はそれなりに回復するものです。しかし、ストレスの場合はそうはいきません。ストレスの解消効果があるのはレム睡眠のほうで、その状態にある時間を十分に確保するには、短時間の睡眠では足りません。レム睡眠の状態にある時間は、一晩の睡眠の後半になればなるほど増えるからです。
p97
最初の90分の睡眠の質を上げれば、深いノンレム睡眠に入ることができ、身体の疲労は回復できるだろう。
しかし、睡眠時間(量)が足りなければ、レム睡眠が不足し、ストレス解消までには至らない。
ここのところ、Garminの計測値や感覚的にも、深い睡眠は取れているはずなのに疲れが取れない、頭の中がスッキリしないと感じているのは、レム睡眠の少なさも関係があるのかもしれない。
エンゼルスの大谷選手も睡眠について、とにかく量、という発言をしている。
ちょっと睡眠習慣を見直してみよう。