「アルケミスト」
自分はどこからきて、今どこにいて、これからどこに行くべきか(どう生きるべきか)を考えるきっかけを与えてくれる小説。
1988年に出版され、全世界で1000万部を超えているそうだ。
アマゾンのレビューも438件と多く、評価も高い。
主人公のスペインの少年はエジプトのピラミッドのそばで宝物を発見する夢を見る。
その夢が何を意味するのか探しているときに、ある老人と出会う。
老人曰く、「おまえが何かを望む時には、宇宙全体が協力して、それを実現するために助けてくれる。」と。その一方で、若いころはすべてがはっきりしていて可能だが、人は徐々に心が曇り、他人の評価が大切になり、失うことを恐れ、「自分の運命を実現することは不可能」だと思い込むようになるとも。
その後、少年は宝を求め、ピラミッドへの旅を始めるが、様々な困難が少年を襲う。
何度も挫けそうになるが、自分の心との対話のなかで、心は少年に話はじめる。
私は人の心ですからね。人の心とはそうしたものです。人は自分の一番大切な夢を追求するのが怖いのです。自分はそれに値しないと感じているか、自分はそれを達成できないと感じているからです。
それに対し、少年の師匠(のようなもの)であるアルケミストは、
「傷つくのを恐れることは、実際に傷つくよりもつらいもの」であり、「夢を追求しているときは、心は決して傷つかない。」と語る。
その後、少年は心と丁寧に対話し、自分が本当に求めているものは何かを思い出し、過去や未来、不安や恐怖を克服していく。
本のレビューのなかには、スピリチュアル的な感じがするというものもあるが、自分の言葉や自分の世界に置き換えて読んでいくと、そうではないことに気づくと思う。
言っていることはとてもシンプル。
※注意点
この本の世界にはまり込むと、脱サラしたくなる人もいるはず(笑)
(脱サラしたい人、必読!)
アルケミスト―夢を旅した少年 (角川文庫―角川文庫ソフィア)
- 作者: パウロコエーリョ,Paulo Coelho,山川紘矢,山川亜希子
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 1997/02/01
- メディア: ペーパーバック
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